『食』を『育』む
- ケアステーションえみプラス
- 2020年9月23日
- 読了時間: 3分
「食べる力」=「生きる力」を育む と言われており、食事は生きる上でとても重要な役割を果たします🍽
高齢者の食事に関わることの多い訪問介護ですが、ひとり一人に合った食事の提供が求められます。
柔らかめ、小さめ、刻み食やミキサーにかけたものなど、噛む力や飲み込みの能力などで色々な形態が求められたり、時には医師や栄養士の指導の下、カロリーなどの制限のある病気食など様々な食事を提供します。
高齢になるとどうしても小食になり、たんぱく質やミネラルの吸収力も低下してしまいます。よって気が付くと「低栄養」状態になってしまいます。そのためバランスを考え、調理しなければなりません。
食事バランスガイドを御存じでしょうか??
1日に「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考になるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよそのイラストで分かりやすく示したものです!
日本の伝統的なおもちゃであるコマに例えて作られたものだそうです(^^)
※健康な方々の健康づくりを目的とされているので、糖尿病、高血圧などで医師または管理栄養士から食事指導を受けている人はその指示に従うこと。
1日分の適量について
食事の適量(どれだけ食べたらよいか)は性別、年齢、身体活動量によって異なります。こちらのイラストは
2200±200kcal(基本形)を想定した料理例が表現されており、身体活動量が「低い」成人男性、活動量が「普通以上」の成人女性が1日に食べる量の目安となります。
料理区分と数え方について
食事バランスガイドでは、毎日の食事を 主食/副菜/主菜/牛乳・乳製品/果物 の5つに区分し、区分ごとに「つ(SV)」という単位を用いています。
また、欠かすことのできない水、お茶、菓子・嗜好飲料、運動についてもイラストで表現されています。
水やお茶といった水分は食事の中で欠かせないものであり、十分な量を取る必要があることから、イラストのコマの軸で表現されています。
運動は「コマが回転する」=「運動する」ことによって初めて安定することを表現しているそうで、バランスのとれた食事と適度な運動はとても大切なことであるということを伝えています。
菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとして捉えられ、食事全体の中で適度に取る必要があることから、イラストではコマを回すためのヒモとして表現され「楽しく適度に」というメッセージが付けられています。
1日200kcal程度が目安です。
主食は主に炭水化物の供給源であるご飯、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれます。
副菜は主にビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源である野菜、いも、豆類(大豆を除く)、キノコ、海藻などを主材料とする料理が含まれます。
主菜は主にたんぱく質の供給源である肉、魚、卵、大豆及び大豆製品などを主材料とする料理が含まれます。
牛乳・乳製品は主にカルシウムの供給源である、牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます。
果物は主にビタミンC、カリウムなどの供給源である、リンゴ、ミカンなどの果実及びスイカ、イチゴなどの果実的な野菜が含まれます。
高齢者では大体1400~2000kcalほどが必要とされており
食事バランスガイドで言うと
主食 4~5つ
副菜 5~6つ
主菜 3~4つ
牛乳・乳製品 2つ
果物 2つ
男女ともに目安として上記の数字分必要とされています。これらを踏まえて、日々の訪問介護での調理に関わっていかなければいけません。病気等があり医師や栄養士の方から指導がある場合もありますが、その場合はその指導の下、しっかりとバランスよく調理していきたいと思います!!
こういう目安を知っていると調理の時に役立ちますね(^^)
お子様や、運動の量が異なる場合の成人男性や、成人女性の場合も紹介した「つ(SV)」が異なります。
食事バランスガイドについて詳しく知りたい方は、ご連絡ください(^^)/
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